DeepL Write vs Grammarly
A-SCOREで徹底比較
目次(タップで開閉)
本記事は、DeepL WriteとGrammarlyを、Askive 独自の A-SCORE 6軸を中小企業向けに言い換えた指標で徹底比較したものです。「同じ評価軸で並べてから、強み・弱みを補足する」構成にしているため、自社にどちらが合うかを15分で判断できることを目指します。料金・連携アプリ数等は 2026年4月時点の公式情報に基づきます。
1. 結論
総合スコアでは DeepL Write(85/100点)が優勢で、軸別の優勢は DeepL Write が4軸、Grammarly が1軸、互角1軸という配分です。
あなたの状況は?(30秒診断)
- すでにメール校正 → DeepL Write(既存ライセンスに追加するだけ)
- すでに海外取引文章 → DeepL Write(既存ライセンスに追加するだけ)
- すでにプレスリリース翻訳 → DeepL Write(既存ライセンスに追加するだけ)
- すでに海外メール → Grammarly(既存ライセンスに追加するだけ)
- すでに英語ブログ → Grammarly(既存ライセンスに追加するだけ)
- すでに海外プレゼン資料 → Grammarly(既存ライセンスに追加するだけ)
- どちらも未導入でコスト最優先なら → DeepL Write(最低月額 ¥1,200 から)
- 業務フローを作り込むなら:拡張性で優勢な Grammarly。
- どちらか迷ったら:まず現在使っているサービス(Microsoft 365 or Google Workspace)に合わせて選ぶのが最短。移行コストゼロで始められる。
2. そもそもどんなツール?
DeepL Write とは
翻訳ツールのDeepLが提供する文章校正AI。ビジネス文章のトーン調整(よりフォーマルに、より親しみやすく等)と多言語ローカライズに強い。日本語/英語の自然さに定評。月€10〜(約1,600円)。
主な用途: メール校正、海外取引文章、プレスリリース翻訳
- 無料プラン: あり
- 有料プラン: 月額 約¥1,200〜¥6,000
Grammarly とは
英文校正ツールの定番。スペルチェック、文法、トーン、表現を統合的に提案。海外チームとのやりとりが多い組織に必須レベル。ブラウザ拡張機能で常時稼働するので、Gmail やSlack上の英文も自動でチェックされます。月$12〜(約1,800円)。
主な用途: 海外メール、英語ブログ、海外プレゼン資料
- 無料プラン: あり
- 有料プラン: 月額 約¥1,800〜¥7,500
3. 比較方法
本記事では、DeepL Write と Grammarly を、Askive 独自の A-SCORE 6軸を中小企業向けに言い換えた以下の指標で比較します。同じ評価軸で並べることで、各社にとって「自社のどの優先度に合うか」を判断できる構成にしています。
| 評価軸 | 評価内容 |
|---|---|
| 料金・コスト | 月額料金、無料枠、従量課金、複雑フロー時の費用、チーム利用時の費用 |
| 使いやすさ・習得しやすさ | 初期設定のしやすさ、UI の直感性、日本語情報、非エンジニア適性 |
| 中小企業での運用しやすさ | 30〜200名規模での運用、属人化リスク、管理者不在時の継続性 |
| サポート・情報量 | 公式ヘルプ、コミュニティ、日本語情報、問い合わせ対応 |
| 自動化の柔軟性・拡張性 | 条件分岐、反復処理、データ加工、Webhook、API 連携 |
| 安定性・管理機能 | 実行ログ、エラー処理、権限管理、運用監視、企業利用実績 |
※ 採点ロジックの詳細と全ツールの一覧スコアは A-SCORE 採点基準ページ で公開しています。
4. A-SCORE 総合スコア
軸別の優勢配分:DeepL Write が 4軸、Grammarly が 1軸、互角 1軸。総合では DeepL Write が優勢。
| 評価軸 | DeepL Write | Grammarly | 優位 |
|---|---|---|---|
| 料金・コスト | 85 | 78 | DeepL Write |
| 使いやすさ・習得しやすさ | 92 | 92 | 互角 |
| 中小企業での運用しやすさ | 88 | 80 | DeepL Write |
| サポート・情報量 | 82 | 75 | DeepL Write |
| 自動化の柔軟性・拡張性 | 72 | 85 | Grammarly |
| 安定性・管理機能 | 92 | 88 | DeepL Write |
| 総合 | 85 | 83 | DeepL Write |
5. 各軸の詳細評価
各軸ごとに「比較観点 → 評価 → 判定」の3段で説明します。→ A-SCORE の採点ロジック詳細を見る
4-1. 料金・コスト(DeepL Write 85 vs Grammarly 78)
比較観点
| 観点 | DeepL Write | Grammarly |
|---|---|---|
| 無料プラン | あり | あり |
| 最低月額(目安) | ¥1,200 | ¥1,800 |
| 上位プラン上限 | ¥6,000 | ¥7,500 |
| 複雑フロー時のコスト | 抑えやすい | 標準 |
| 大量実行時のコスト | 比較的有利 | 標準 |
評価
月額1,200円〜、無料プランあり。中小企業の月額3万円以内に収まり、コスト面の障壁は最小限。複数人利用でもROI試算が立てやすい。
月額1,800円〜、無料プランあり。中小企業として支払える水準だが、利用人数が増えると月額負担が重くなる傾向。年払い割引の活用を推奨。
判定
料金・コスト では、DeepL Write が 7点優位(料金体系・プラン構成で DeepL Write が有利(¥1,200〜))。
4-2. 使いやすさ・習得しやすさ(DeepL Write 92 vs Grammarly 92)
比較観点
| 観点 | DeepL Write | Grammarly |
|---|---|---|
| 初期設定 | 簡単 | 簡単 |
| UI の直感性 | 直感的 | 直感的 |
| 非エンジニア適性 | 高い | 高い |
| 日本語情報 | 比較的多い | 限定的 |
| 最初の1本の作りやすさ | 作りやすい | 作りやすい |
評価
校正に直接組み込まれたUIで動作するため、既存校正ユーザーは追加学習がほぼ不要。日本語サポート対応で情報も豊富。非エンジニア中心の組織でも1週間以内に日常業務で活用できることが多い。
英文校正に直接組み込まれたUIで動作するため、既存英文校正ユーザーは追加学習がほぼ不要。日本語サポートは限定的で情報も豊富。非エンジニア中心の組織でも1週間以内に日常業務で活用できることが多い。
判定
使いやすさ・習得しやすさ では、両ツールほぼ互角です(同点)。どちらを選んでもこの軸では差が出ません。
4-3. 中小企業での運用しやすさ(DeepL Write 88 vs Grammarly 80)
比較観点
| 観点 | DeepL Write | Grammarly |
|---|---|---|
| 少人数チーム運用 | 高い | 高い |
| 管理者不在時の継続性 | 高い | 高い |
| 業務フローの作り込み | 強い | 強い |
| 属人化リスク | 比較的低い | 比較的低い |
| コスト管理のしやすさ | 比較的しやすい | 比較的しやすい |
評価
30〜200名規模の中小企業での導入実績が豊富。校正・翻訳・ビジネス文章を既存インフラとして持つ組織なら業務フローへの組み込みが最短で完了する。
中小企業でも問題なく利用可能だが、Grammarlyの製品設計の優先軸は大企業〜中堅向け。自社の英文校正・ライティング・ブラウザ拡張活用シナリオにフィットするかを事前に2週間検証推奨。
判定
中小企業での運用しやすさ では、DeepL Write が 8点優位(DeepL Writeは中小企業の業務フローへの統合実績が多く、立ち上げリスクが低い)。
4-4. サポート・情報量(DeepL Write 82 vs Grammarly 75)
比較観点
| 観点 | DeepL Write | Grammarly |
|---|---|---|
| 公式ヘルプ | 充実 | あり |
| コミュニティ | 活発 | あり |
| 日本語情報 | 比較的見つけやすい | 限定的 |
| 問い合わせ対応 | プラン依存 | プラン依存 |
| 導入支援 | 充実 | 標準 |
評価
日本語サポート対応。基本的な問い合わせには対応可能だが、DeepL Writeの日本企業向けの深い導入支援は限定的。Q&Aコミュニティの活用が有効。
日本語サポートは限定的。基本的な問い合わせには対応可能だが、Grammarlyの日本企業向けの深い導入支援は限定的。Q&Aコミュニティの活用が有効。
判定
サポート・情報量 では、DeepL Write が 7点優位(DeepL Writeは日本語サポート・ドキュメントが充実しており、IT専任不在でも安心)。
4-5. 自動化の柔軟性・拡張性(DeepL Write 72 vs Grammarly 85)
比較観点
| 観点 | DeepL Write | Grammarly |
|---|---|---|
| 条件分岐 | 可能 | 強い |
| 反復処理 | 可能 | 強い |
| データ加工 | 標準 | 強い |
| API 連携 | 対応 | 対応 |
| 外部 SaaS 連携 | あり | あり |
| 複雑業務フロー | 標準 | 得意 |
評価
主要SaaSとの連携あり。ただし自社業務に必要な校正・翻訳・ビジネス文章以外の連携先(CRM、会計、勤怠等)は事前確認推奨。Webhook/API活用で拡張可能。
英文校正・ライティング・ブラウザ拡張との深い統合が基盤となっており、主要SaaSとの連携が用意されている。長期運用に耐える拡張性で、業務システムの中核に据えやすい。
判定
自動化の柔軟性・拡張性 では、Grammarly が 13点優位(GrammarlyはAPI/連携の表現力・深さで優勢)。
4-6. 安定性・管理機能(DeepL Write 92 vs Grammarly 88)
比較観点
| 観点 | DeepL Write | Grammarly |
|---|---|---|
| 実行ログ | あり | あり |
| エラー確認 | 可能 | 可能 |
| 再実行 | 可能 | 可能 |
| 権限管理 | プラン依存 | プラン依存 |
| チーム管理 | 充実 | 充実 |
| 企業利用実績 | 多い | 多い |
評価
セキュリティ実装・継続運営の体制が整っており、業務利用に耐えうる信頼水準。校正のエンタープライズ向けSLA・データ保管ポリシーも明確。
セキュリティ実装・継続運営の体制が整っており、業務利用に耐えうる信頼水準。英文校正のエンタープライズ向けSLA・データ保管ポリシーも明確。
判定
安定性・管理機能 では、DeepL Write が 4点優位(DeepL Writeはエンタープライズ認証・SLA・監査体制で一歩リード)。
翻訳ツールのDeepLが提供する文章校正AI。ビジネス文章のトーン調整(よりフォーマルに、より親しみやすく等)と多言語ローカライズに強い。日本語/英語の自然さに定評。月€10〜(約1,600円)。
6. DeepL Write の強み・弱み
強み
- 翻訳品質に裏打ちされた校正トーンで、日本語/英語の自然な仕上がりに定評がある。海外取引先へのメール・プレスリリース翻訳に最適。
- メール校正
- 海外取引文章
- プレスリリース翻訳
弱み
- クリエイティブな文章生成(コピーや小説)はChatGPTなどのLLM(大規模言語モデル)に劣る。あくまで「校正」の用途に特化。
- 創作
- コピーライティング
7. Grammarly の強み・弱み
強み
- 英文ライティングのカバー範囲が広く、スペル/文法/トーンを一括でチェック。ブラウザ拡張で常時動作するため、Gmail・Slack・LinkedInなどでも使える。
- 海外メール
- 英語ブログ
- 海外プレゼン資料
弱み
- 日本語非対応(英文専用)。Premium料金は個人課金が中心で、法人プランは別途問合せが必要。
- 日本語業務
- 企業ガバナンス重視
英文校正ツールの定番。スペルチェック、文法、トーン、表現を統合的に提案。海外チームとのやりとりが多い組織に必須レベル。ブラウザ拡張機能で常時稼働するので、Gmail やSlack上の英文も自動でチェックされます。月$12〜(約1,800円)。
8. 用途別のおすすめ
| こんな状況なら | おすすめ | 理由 |
|---|---|---|
| メール校正 を主軸にしたい | DeepL Write | DeepL Writeはメール校正向けに最適化されており、導入後すぐに業務へ組み込める |
| 海外取引文章 を主軸にしたい | DeepL Write | 校正のエコシステムを既に使っている組織なら移行コストゼロ |
| プレスリリース翻訳 を主軸にしたい | DeepL Write | スコア合計85/100で総合的に優勢。プレスリリース翻訳がメイン業務の組織に実績が多い |
| 海外メール を主軸にしたい | Grammarly | Grammarlyは海外メール向けに最適化されており、導入後すぐに業務へ組み込める |
| 英語ブログ を主軸にしたい | Grammarly | 英文校正のエコシステムを既に使っている組織なら移行コストゼロ |
| 海外プレゼン資料 を主軸にしたい | Grammarly | スコア合計83/100で総合的に優勢。海外プレゼン資料がメイン業務の組織に実績が多い |
| コストを最小に抑えたい(5名以下のスモールスタート) | DeepL Write | 最低月額 ¥1,200 から開始可能(比較ツールより安価) |
| 複数 SaaS をまたぐ業務フローを設計したい | Grammarly | 自動化の柔軟性・拡張性スコア 85/100 で優勢 |
| 非エンジニア中心で運用したい | Grammarly | 使いやすさ・習得しやすさスコア 92/100 で優勢。英文校正との親和性が高く、研修不要で使い始められることが多い |
9. 料金体系の違い
| 項目 | DeepL Write | Grammarly |
|---|---|---|
| 無料プラン | あり | あり |
| 最低料金(月額) | ¥1,200 | ¥1,800 |
| 上位プラン上限(月額) | ¥6,000 | ¥7,500 |
| 料金体系の特徴 | Free無制限、Pro 1200円/月〜(DeepL Pro統合) | Free無制限、Premium $12/月、Business $15/月/ユーザー |
※ 上記は 2026年4月時点の公式情報に基づきます。最新の料金は各公式サイトでご確認ください。為替レートは概ね $1=¥150 で換算しています。
10. 導入時の注意点と判断フロー
10-1. 導入時の注意点
- DeepL Write の落とし穴:クリエイティブな文章生成(コピーや小説)はChatGPTなどのLLM(大規模言語モデル)に劣る。あくまで「校正」の用途に特化。
- Grammarly の落とし穴:日本語非対応(英文専用)。Premium料金は個人課金が中心で、法人プランは別途問合せが必要。
- 上位プランへの移行コスト(A):DeepL Write は最低 ¥1,200 → 上位 ¥6,000 と料金幅が大きいため、利用増加時のコストカーブを事前試算しておくこと。
- PoCの実施:本格導入前に、無料プランまたは短期トライアルで「自社の主要オペレーション3つ」が本当に回るかを2〜4週間で検証することを強く推奨。
- 社内推進担当の明確化:AIツールは「使う人」がいないと定着しません。導入時に「業務×ツール」を1セットにして責任者を1名置くこと。
10-2. 迷ったときの判断フロー
以下の優先順位で社内の状況を確認しながら判断すると、選択がブレません。
- 自動化の柔軟性・拡張性 を最優先したい
→ Grammarly (Grammarly が +13点で明確に優勢) - 特に重視する軸がない/総合バランス重視
→ DeepL Write (総合スコア 85/100で優勢)
11. 最終判断
総合スコアでは DeepL Write が優勢ですが、両ツールには明確な得意領域があります。特に 4軸で DeepL Write が、1軸で Grammarly が優勢で、用途次第で評価は逆転します。中小企業の場合、まずは無料プランで両方を1〜2週間試し、社内オペレーションへの馴染みやすさで最終判断することをお勧めします。
続けて読みたい記事はこちら。Askive では中小企業のAI導入判断を支援する記事を毎週公開しています。
この記事の制作チーム
Askive の記事は、リサーチ → 編集 → 監修の3段階で制作されています。各担当者の役割と責任範囲を明示します。
-
ResearchルナLuna
リサーチ担当。各社の公式ドキュメント・料金体系・最新動向を一次情報ベースで収集。
-
EditorialミラMira
比較記事 編集。SaaS / クラウド業界に5年。料金・機能差分を中小企業視点で整理。
-
Supervisor四月 鶉Yotsuki Uzra
Askive 編集長。中小企業のAI導入を10年以上支援。記事の最終監修と論理整合性を担当。