Compare — A-SCORE

HeyGen vs Synthesia
A-SCOREで徹底比較

目次(タップで開閉)
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本記事は、HeyGenとSynthesiaを、Askive 独自の A-SCORE 6軸を中小企業向けに言い換えた指標で徹底比較したものです。「同じ評価軸で並べてから、強み・弱みを補足する」構成にしているため、自社にどちらが合うかを15分で判断できることを目指します。料金・連携アプリ数等は 2026年4月時点の公式情報に基づきます。

1. 結論

総合スコアは HeyGen 77点 vs Synthesia 75点で、差はわずか2点です。この僅差は「どちらが優れているか」ではなく、「何を重視するか」で評価が逆転することを意味します。

あなたの状況は?(30秒診断)

  • マーケ動画・製品紹介動画を量産・多言語展開したい → HeyGen(Video Translationで既存動画をURLから翻訳・口元同期)
  • 研修・コンプライアンス動画を組織的・継続的に管理したい → Synthesia(LMS連携・承認フロー・ブランドキット)
  • IT/情報システム部門のセキュリティ審査・DPA締結が必要 → Synthesia(Trust Center公開・AI学習不使用デフォルト保証)
  • 小規模チームで低コストから始めたい → HeyGen(Creator $29〜で動画数制限が少ない。Synthesiaの月10分制限より実用的)
  • 140以上の言語に多言語展開が必要 → Synthesia(140+言語。HeyGenは40+言語)
  • HeyGenが向く場面:スピード重視のマーケ動画・製品紹介・既存動画の多言語翻訳。Video Translation機能でURLを貼るだけで翻訳+口元同期が完了。中小企業がコスト効率よく量産できる。
  • Synthesiaが向く場面:研修・コンプライアンス・法規制対応。LMS直接連携・承認フロー・SOC2/GDPR/Trust Centerで大企業・規制業種の法務稟議を通りやすい。
  • どちらか迷ったら:両方の無料プランで「自社の代表的なシナリオの試し動画を1本」作ってみるのが最短判断ルート。アバターの自然さ・日本語音声品質は実際に動画を生成して確かめるのが一番。

2. そもそもどんなツール?

HeyGen とは

テキストから人型アバターが話す動画を生成するAI。多言語の自動吹替(口の動きも合わせる)に対応し、英語動画を日本語化したり、社内研修動画を多言語展開したりするのに使えます。料金は月$29〜(約4,400円)。

主な用途: 社内研修、製品紹介動画、多言語マーケ

  • 無料プラン: あり
  • 有料プラン: 月額 約¥3,600〜¥22,500

Synthesia とは

エンタープライズ(大企業)向けAIアバター動画ツール。230種類以上のアバター・140言語以上に対応し、大企業の研修動画やコンプライアンス動画で標準採用されています。SOC2/GDPR(=セキュリティ・個人情報保護の国際基準)対応で法務面も安心。料金は月$22〜(約3,300円)、本格利用は要問合せ。

主な用途: 大企業研修、コンプライアンス動画、多言語社内放送

  • 無料プラン: あり
  • 有料プラン: 月額 約¥2,700〜¥13,500

3. 比較方法

本記事では、HeyGen と Synthesia を、Askive 独自の A-SCORE 6軸を中小企業向けに言い換えた以下の指標で比較します。同じ評価軸で並べることで、各社にとって「自社のどの優先度に合うか」を判断できる構成にしています。

評価軸評価内容
料金・生成枠月額料金、動画生成可能分数、ウォーターマーク有無、商用利用可否、追加seat費用、長尺動画コスト
制作しやすさ・テンプレートUIの直感性、テンプレート数、台本入力の簡単さ、動画未経験者の扱いやすさ、共同編集機能
アバター品質・自然さアバターの自然さ(表情・口元同期)、カスタムアバター、アバター数、人物表現の違和感の少なさ
多言語・翻訳・リップシンク対応言語数、翻訳・吹替品質、リップシンク精度、字幕生成、日本語音声品質
法人運用・管理機能チーム管理、ブランドテンプレート統制、承認フロー、LMS連携(SCORM/xAPI)、API提供
セキュリティ・コンプライアンスSSO、SOC2/GDPR対応、データ保護ポリシー、AI学習利用の扱い、監査ログ、法人契約・Trust Center

※ 採点ロジックの詳細と全ツールの一覧スコアは A-SCORE 採点基準ページ で公開しています。

4. A-SCORE 総合スコア

HeyGen
77/100
Strong
VS
Synthesia
75/100
Strong

軸別の優勢配分:HeyGen が 3軸、Synthesia が 2軸、互角 1軸。総合では HeyGen が優勢。

評価軸HeyGenSynthesia優位
料金・生成枠 72 52 HeyGen
制作しやすさ・テンプレート 85 82 HeyGen
アバター品質・自然さ 80 68 HeyGen
多言語・翻訳・リップシンク 68 80 Synthesia
法人運用・管理機能 78 78 互角
セキュリティ・コンプライアンス 78 92 Synthesia
総合 77 75 HeyGen

5. 各軸の詳細評価

各軸ごとに「比較観点 → 評価 → 判定」の3段で説明します。→ A-SCORE の採点ロジック詳細を見る

4-1. 料金・生成枠(HeyGen 72 vs Synthesia 52)

比較観点

観点HeyGenSynthesia
無料プランあり(3動画/月・ウォーターマーク付)あり(3分/月・ウォーターマーク付)
最低有料月額(目安)$29〜(Creator、約¥4,350)$22〜(Starter、約¥3,300)
最低有料プランの生成量Creator: 15動画/月(分数制限なし)Starter: 月10分のみ
動画量産プランの月額Pro $79〜/月(動画数無制限)Creator $64〜/月(月30分)
ウォーターマーク除去Creator以上で除去可有料プランで除去可
本格チーム利用Business $149/月〜+$20/seatEnterprise(要問合せ・価格非公開)

評価

HeyGen 標準 72/100

月$29のCreatorプランから本格的な動画量産が可能で、月15動画まで生成できる(分数制限なし)。Pro $79/月では動画数無制限となり、ウォーターマーク除去・商用利用も有料最低プランから対応。最低月額だけ見るとSynthesiaより高いが、生成量と機能の充実度を考えると中長期での費用対効果はHeyGenが上回ることが多い。動画を継続制作する中小企業に適したコスト構造。(出典:HeyGen公式料金ページ)

Synthesia 課題 52/100

最低月額は$22のStarterとHeyGenより安く見えるが、生成可能動画は月10分のみ。3分の研修動画を3本作ると上限に達する計算で、実用的な量産には月30分のCreator($64/月)以上が必要になる。本格的なチーム利用・承認フロー・LMS連携はEnterprise(要問合せ・価格非公開)が前提で、中小企業には予算読みが難しい。最低月額は安く見えるが「実質コスト」はHeyGenより上になりやすい。(出典:Synthesia公式料金ページ)

判定

料金・生成枠では HeyGen が20点優位。差の根拠:Synthesiaの「最低月額だけ見ると安い」印象は、月10分の生成上限が現実になると一変する。動画を継続制作する中小企業では、生成可能分数・量産時コスト・Enterpriseへの移行費用まで含めるとHeyGenの方が費用対効果が高いケースが多い。

4-2. 制作しやすさ・テンプレート(HeyGen 85 vs Synthesia 82)

比較観点

観点HeyGenSynthesia
UIの直感性高い(ドラッグ&ドロップ、テンプレート900+)高い(スライドベースエディタ、PowerPoint感覚)
テンプレート数900+テンプレート(多様なシーン・業種)200+テンプレート(ビジネス・研修特化)
台本→動画生成テキスト貼り付けで即動画化テキスト貼り付けで即動画化
Video Translation(既存動画翻訳)専用機能あり(URLを入れるだけで翻訳・口元同期)非対応(スクリプトから再制作が必要)
動画制作未経験者の習得高い(直感的UI・ガイド付き・1日で使いこなせる)高い(スライド形式で馴染みやすい)
共同編集・チームでの利用Pro以上で複数ユーザー管理Creator以上でチーム共有・コメント機能

評価

HeyGen 強み 85/100

テキストや台本を入力するだけでアバターが話す動画が生成できる直感的なUI。特に「Video Translation」機能は既存動画のURLを入れるだけで翻訳済み・口元同期済みの動画を自動生成でき、制作効率が大幅に向上する。テンプレートが900+種類と豊富で、動画制作未経験のマーケターや研修担当者でも1日で使いこなせるレベル。既存の英語動画の多言語展開を行う場合、HeyGenの制作効率はSynthesiaを大きく上回る。

Synthesia 標準 82/100

PowerPoint感覚のスライドベースエディタで、プレゼン資料を動画に変換するイメージで使える。ビジネス向けテンプレートが整備されており、研修・コンプライアンス動画の統一感を出しやすい。チームでのコメント・共有機能が充実しており、組織内で動画制作フローを標準化しやすい。ただしHeyGenのような「既存動画をURLから翻訳」機能はなく、多言語版を作る際はスクリプトから再制作が必要で、その分制作工数が増える。

判定

制作しやすさでは HeyGen が3点優位。差の根拠:HeyGenのVideo Translation機能(既存動画URLを貼るだけで翻訳・口元同期が完了)は、多言語展開の制作効率で明確な差をもたらす。Synthesiaもスライドベースで使いやすく研修動画の統一感を出しやすいが、既存動画の多言語版を量産するという用途ではHeyGenが一歩リード。

4-3. アバター品質・自然さ(HeyGen 80 vs Synthesia 68)

比較観点

観点HeyGenSynthesia
ストックアバター数100+アバター(Proプランで利用可)230+アバター(標準で利用可能・業界最多水準)
口元同期(リップシンク)精度高精度(AIベース・多言語対応)高精度(AIベース・多言語対応)
表情・感情表現自然(微表情も考慮)自然(ビジネス向けに安定した表情)
カスタムアバター作成Pro以上で可能(5分の動画から自分アバターを生成)Enterprise向け(要問合せ・中小企業には利用しにくい)
日本人・アジア系アバターあり(複数選択可)あり(複数選択可)
アバターの商用利用Creator以上で商用利用可有料プランで商用利用可

評価

HeyGen 標準 80/100

アバターの口元同期(リップシンク)精度が高く、特に多言語吹替時の口の動きと音声のズレが少ない。Pro $79/月以上でカスタムアバター作成が可能で、自分の外見に近いアバターを5分程度のサンプル動画から生成できる。アバター数はSynthesiaより少ないが(100+ vs 230+)、カスタムアバターへのアクセスしやすさ(Pro $79〜 vs Enterprise要問合せ)で中小企業視点では実用性が高い。マーケ・製品紹介での人物表現の自然さはSynthesiaと互角かやや優位。

Synthesia 課題 68/100

230+のアバターは業界最多水準で、世界各地域・多様な人物像への対応が広い。グローバル向けコンテンツで地域に合ったアバターを選ぶ際の選択肢が豊富。ただしカスタムアバター(自社キャラクター等)はEnterprise契約前提で、中小企業には手が届きにくい。口元同期の精度はHeyGenと同程度だが、HeyGenのVideo Translationのような「ワンクリック多言語吹替」機能がないため、多言語版の量産効率はHeyGenより低い。

判定

アバター品質・自然さでは HeyGen が12点優位。差の根拠:アバター数(100+ vs 230+)ではSynthesiaが上回るが、カスタムアバターのアクセスしやすさ(Pro $79〜 vs Enterprise要問合せ)と多言語吹替の効率(Video Translation機能の有無)でHeyGenが中小企業視点で有利。大企業でEnterprise予算があり自社ブランドのカスタムアバターが必要な場合はSynthesiaも検討対象。

4-4. 多言語・翻訳・リップシンク(HeyGen 68 vs Synthesia 80)

比較観点

観点HeyGenSynthesia
対応言語数(翻訳・吹替)40+言語140+言語(業界最高水準)
翻訳・吹替品質高品質(AIベース・口元同期)高品質(AIベース・広い言語カバー)
リップシンク(口元同期)対応(多言語)対応(多言語)
日本語音声品質自然な発音(実用レベル)自然な発音(実用レベル)
字幕生成対応(自動生成・編集可)対応(自動生成・編集可)
グローバル展開でのカバー率主要40言語(英・日・中・仏・西・独等)140+言語でほぼ全世界をカバー

評価

HeyGen 課題 68/100

40+言語の吹替対応で、英語・日本語・中国語・フランス語・スペイン語など主要言語への展開は十分カバーできる。特に「Video Translation」機能は既存動画をアップロードするだけで翻訳済みリップシンク動画が生成でき、多言語コンテンツ制作の効率が大幅に高い。ただし対応言語数は140+のSynthesiaには及ばず、アフリカ・中東・東南アジアのマイナー言語まで必要なグローバル企業には言語カバーで差が出る。

Synthesia 標準 80/100

140+言語対応は業界最高水準。アジア・アフリカ・中東・東欧などのマイナー言語まで含め、グローバル企業の多地域展開で必要な言語をほぼ網羅する。EnterpriseプランではAI翻訳が80+言語に対応し、大規模な多言語研修の多言語化に最も適している。ただしHeyGenのような「既存動画URLから翻訳」機能はなく、多言語版を作る際はスクリプトから再制作が必要なため制作工数はHeyGenより多くなる。

判定

多言語・翻訳・リップシンクでは Synthesia が12点優位。差の根拠:40+言語(HeyGen)vs 140+言語(Synthesia)という対応言語数の差は、グローバル企業にとって決定的。ただし「40言語以内」で十分な企業ならHeyGenのVideo Translation機能の使いやすさと制作効率が上回る場合も多い。多言語の「幅」ならSynthesia、「速さ・効率」ならHeyGenという棲み分けになる。

4-5. 法人運用・管理機能(HeyGen 78 vs Synthesia 78)

比較観点

観点HeyGenSynthesia
チームワークスペースPro以上で複数ユーザー管理(座席課金)Creator以上でチーム共有・コメント・承認フロー
ブランドテンプレート管理Businessプランで一元管理可全プランでブランドキット管理可
承認フロー非対応(外部ツール利用が必要)Enterpriseで承認ワークフロー対応
LMS連携(SCORM/xAPI)非対応(外部ツール経由)対応(Moodle・Cornerstone等LMSへ直接エクスポート)
API提供あり(Pro以上・動画生成・管理API)あり(Enterprise・動画生成・管理API)
動画の共有・分析リンク共有・embed対応リンク共有・embed・チャプター・視聴分析対応

評価

HeyGen 標準 78/100

Proプラン以上でチームワークスペースを持ち、複数のユーザーが同じアカウントで動画管理できる。APIを使えば自社CMSや配信システムとの連携も可能。ただし承認フローやLMS直接連携(SCORM/xAPI)は標準機能として提供されていないため、研修コンテンツを厳格に管理・トラッキングしたい企業には追加ツールが必要になる。マーケ・製品紹介用途の動画配信には十分な機能を持つ。

Synthesia 標準 78/100

研修動画管理に特化した設計で、SCORM/xAPI形式でのLMS(Moodle・Cornerstone等)への直接エクスポートに対応。Enterpriseでは承認フロー・権限管理・視聴分析を備え、大企業の研修コンテンツ管理フローに組み込みやすい。ブランドキット機能で動画の統一感を保ちながら大量制作できる。チャプター機能・視聴分析も提供しており、研修の受講状況追跡が可能。

判定

法人運用・管理機能では両ツール互角(78点)ですが、用途で明確に分かれます。研修LMS連携・承認フロー・視聴分析が必要な企業には Synthesia。APIを使った自社システム連携や柔軟なマーケ動画管理には HeyGen。「研修管理システムと接続したい」ならSynthesia一択です。

4-6. セキュリティ・コンプライアンス(HeyGen 78 vs Synthesia 92)

比較観点

観点HeyGenSynthesia
SOC2認証取得済み(Type II)取得済み(Type II)
GDPR対応対応対応(欧州データセンター選択可・Trust Center公開)
SSO(シングルサインオン)Enterpriseで対応Creator以上で対応(Google・Okta・Azure AD等)
AI学習へのデータ利用オプトアウト可(設定による)デフォルトで学習不使用(企業データ保護を明示保証)
Trust Center / DPA締結公開情報あり(限定的)Trust Center公開・DPA締結可(稟議に必要な書類が揃う)
監査ログ限定的Enterpriseで詳細対応

評価

HeyGen 標準 78/100

SOC2 Type IIの認証を取得しており、セキュリティ面の基本水準は満たしている。GDPRにも対応しており、欧州拠点の企業でも利用可能。ただし監査ログの詳細管理やSSO(シングルサインオン)はEnterprise前提で、中小企業では利用できない機能が多い。AI学習データへの利用に関する公開情報はSynthesiaと比べると少なく、情報システム部門の審査で追加質問が生じやすい。

Synthesia 強み 92/100

SOC2 Type IIおよびGDPR対応に加え、Trust Center(security.synthesia.io)でセキュリティポリシー・認証情報を公開。企業データをAI学習に使わないことをデフォルトで保証し、DPA(データ処理契約)も締結可能なため、法務・情報システム部門の審査を通りやすい。SSOはCreator以上から対応しており、全社展開時のアクセス管理が容易。医療・金融・規制業種での導入実績が豊富。(出典:Synthesia Trust Center)

判定

セキュリティ・コンプライアンスでは Synthesia が14点優位。差の根拠:Trust Centerの公開・DPA締結・AI学習不使用のデフォルト保証・SSOのCreator以上対応・詳細監査ログなど、法務・情報システム部門の稟議に必要な「証拠書類」が揃っている。HeyGenもSOC2取得済みで水準は保っているが、コンプライアンス書類の充実度でSynthesiaが明確に上回る。セキュリティ審査が必要な組織ではSynthesiaを優先することを推奨する。

HeyGen

テキストから人型アバターが話す動画を生成するAI。多言語の自動吹替(口の動きも合わせる)に対応し、英語動画を日本語化したり、社内研修動画を多言語展開したりするのに使えます。料金は月$29〜(約4,400円)。

HeyGen 公式サイトを見る(提携リンク) →

6. HeyGen の強み・弱み

強み

  • Video Translation機能:既存動画のURLを貼るだけで翻訳済み・口元同期済みの多言語動画を自動生成。制作効率がSynthesiaと比較にならないほど高い
  • コスト効率が高い:Pro $79/月で動画数無制限。Synthesiaの月10分制限と比べ、量産コストで明確に有利
  • テンプレート900+種類で動画制作未経験者でも1日で使いこなせる直感的UI
  • カスタムアバターがPro以上から利用可能(5分のサンプル動画から自分の外見に近いアバターを生成)
  • マーケ動画・製品紹介・多言語コンテンツ量産に特に強い

弱み

  • 対応言語40+はSynthesiaの140+に及ばず、マイナー言語へのグローバル展開には不足
  • 承認フロー・SCORM/LMS直接連携など研修管理機能は標準非対応(外部ツールが必要)
  • セキュリティ・コンプライアンス書類の充実度でSynthesiaに劣り、大企業の情報システム審査で追加質問が生じやすい
  • SSOはEnterpriseのみ対応で、中小企業には利用しにくい

7. Synthesia の強み・弱み

強み

  • 140+言語対応で、グローバル企業の多地域展開をカバーできる唯一クラスの選択肢(アフリカ・中東・東南アジアも対応)
  • SOC2/GDPR対応+Trust Center公開+DPA締結可で、法務・情報システム部門の審査が通りやすい
  • SCORM/xAPI対応でLMS(Moodle・Cornerstone等)への直接エクスポートが可能(研修の受講追跡が自動化できる)
  • 230+アバター(業界最多水準)・SSOはCreator以上から対応・企業データのAI学習不使用をデフォルト保証
  • 大企業の研修・コンプライアンス・ナレッジ共有動画の標準プラットフォームとして実績が豊富

弱み

  • Starter(月$22)は月10分のみで実用的な量産には不足。本格利用でコストが急上昇しやすい
  • HeyGenのVideo Translationのような「既存動画URLから翻訳」機能がなく、多言語版作成にはスクリプトから再制作が必要
  • カスタムアバターはEnterprise前提で中小企業には利用しにくい
  • Enterpriseの料金は非公開で、中小企業には予算読みが難しい
Synthesia

エンタープライズ(大企業)向けAIアバター動画ツール。230種類以上のアバター・140言語以上に対応し、大企業の研修動画やコンプライアンス動画で標準採用されています。SOC2/GDPR(=セキュリティ・個人情報保護の国際基準)対応で法務面も安心。料金は月$22〜(約3,300円)、本格利用は要問合せ。

Synthesia 公式サイトを見る(提携リンク) →

8. 用途別のおすすめ

こんな状況ならおすすめ理由
マーケ動画・製品紹介を短期間で量産したいHeyGenテンプレート900+・動画数無制限(Pro $79〜)で量産効率が高い。動画制作未経験のマーケ担当でも1日で使いこなせる。
既存の英語動画を日本語・中国語などに翻訳したいHeyGenVideo TranslationはURLを貼るだけで翻訳・口元同期済み動画を生成。Synthesiaでは同じことがスクリプトから再制作になり工数が大きく異なる。
社内研修動画をLMSで管理・受講状況を追跡したいSynthesiaSCORM/xAPI形式でMoodle・Cornerstone等LMSへ直接エクスポートが可能。研修の完了・進捗を自動トラッキングできる。
コンプライアンス・法務動画をセキュリティ審査を通して導入したいSynthesiaTrust Center公開・DPA締結可・AI学習不使用のデフォルト保証で法務・情報システム部門の審査が通りやすい。
小規模チームで低コストから動画制作を始めたいHeyGenCreator $29〜で月15動画まで生成可能。Synthesiaの月10分制限よりも実用的で費用対効果が高い。
140言語以上に多言語展開が必要なグローバル企業Synthesia140+言語対応(HeyGenは40+)でアフリカ・中東・東南アジアのマイナー言語まで網羅。Enterpriseでは80+言語のAI翻訳も対応。
自社ブランドのキャラクター・役員のアバターを使いたいHeyGenPro $79〜でカスタムアバター作成が可能。SynthesiaはカスタムアバターがEnterprise前提で中小企業には手が届きにくい。
IT/情報システム部門のセキュリティ審査が厳しい大企業での導入SynthesiaTrust Center公開・SOC2/GDPR・DPA締結・監査ログ・SSOがCreator以上から対応。稟議に必要な書類が揃っている。
研修動画の制作・承認・配信を組織的にフロー化したいSynthesiaEnterprise承認フロー・ブランドキット・チームコメント機能で動画品質の統制が可能。HeyGenには承認フローがない。
まずは無料で試して費用対効果を確認したいHeyGen無料プランで3動画/月(ウォーターマーク付)。Synthesiaも無料3分/月あるが量的制限が厳しく、実用的な試用ではHeyGenが有利。

9. 料金体系の違い

項目HeyGenSynthesia
無料プランありあり
最低料金(月額)¥3,600¥2,700
上位プラン上限(月額)¥22,500¥13,500
料金体系の特徴Free 3動画/月(ウォーターマーク)、Creator $29-24/月、Pro $99-79/月、Business $149/月+$20/seat(4K対応)、Enterprise要問合せFree 3分/月、Starter $18-29/月(10分/月)、Creator $64-89/月(30分/月)、Enterprise要問合せ(無制限・80+言語翻訳)

※ 上記は 2026年4月時点の公式情報に基づきます。最新の料金は各公式サイトでご確認ください。為替レートは概ね $1=¥150 で換算しています。

10. 導入時の注意点と判断フロー

10-1. 導入時の注意点

  • 料金比較は「最低月額」だけで判断しない:Synthesiaの最低月額($22/月)はHeyGenより安く見えるが、月10分の生成上限では研修動画の量産は現実的でない。「月に何分・何本の動画が必要か」を先に見積もってから比較することを推奨。研修動画1本が5分前後なら、Starterで月2本しか作れない計算になる。
  • Enterprise移行コストを事前に把握する:Synthesiaは本格的なチーム利用・LMS連携・承認フローはEnterprise(要問合せ・価格非公開)が必要。導入前に必ずSynthesia営業部門への見積もり取得を推奨。大企業では年間数百万〜数千万円規模になるケースもある。
  • 「AI生成アバター」の社内承認・開示ルールを確認する:AI生成人物が話す動画を社外向けに公開する場合、会社のブランドガイドラインや法務部門の確認が必要なケースがある。また、各国の規制(EUのAI Act等)でAI生成コンテンツの開示義務が強化されつつあるため、「AI生成動画」であることを明示するポリシーを社内で整備することを推奨。
  • 日本語ヘルプ・サポートの限界を把握する:HeyGen・Synthesiaともに公式ヘルプ・問い合わせ対応は英語が中心。日本語の問い合わせ対応は限定的で、社内にある程度英語でドキュメントを読めるメンバーを利用担当に置くことを推奨。
  • PoCで必ず制作品質を確認する:アバターの自然さ・口元同期の品質・日本語音声の発音は、実際に動画を生成してみないと判断できない。両ツールとも無料プランがあるので、自社の代表的なシナリオで試し動画を1本作ってから判断することを強く推奨する。

10-2. 迷ったときの判断フロー

以下の優先順位で社内の状況を確認しながら判断すると、選択がブレません。

  1. 動画の主な用途は?
    マーケ・製品紹介・多言語翻訳が中心 → HeyGen / 研修・コンプライアンス・法人管理が中心 → Synthesia (最も重要な判断軸。Video Translationの有無と研修管理機能の有無で用途が分かれる)
  2. 必要な言語数は?
    英語・日本語など主要40言語以内 → HeyGenで十分 / アフリカ・中東など140言語が必要 → Synthesia一択 (HeyGen 40+ vs Synthesia 140+。マイナー言語が必要かどうかで決まる)
  3. IT/情報システム部門のセキュリティ審査・DPA締結が必要か?
    必要 → Synthesia(Trust Center公開・DPA締結可)/ 不要または簡易確認で良い → HeyGen (Synthesiaは稟議に必要な書類が揃っている。HeyGenはSOC2取得済みだが書類充実度で劣る)
  4. LMSへの自動連携(受講追跡・SCORM)が必要か?
    必要 → Synthesia(SCORM/xAPI対応) / 不要 → HeyGenでも対応可能 (SCORM/xAPIが必要ならSynthesia一択。HeyGenには標準機能がない)
  5. まだどちらにするか決め切れない
    両方の無料プランで「自社の代表シナリオを1本」試し動画を作る (理論より現物。アバターの自然さ・日本語音声・制作フローは実際に動画を生成してから判断するのが最も後悔が少ない)

11. 最終判断

総合スコアでは HeyGen(77点)が Synthesia(75点)を2点上回りますが、この差で「HeyGen優勢」と断言するのは正確ではありません。

両ツールの強みは明確に分かれています。HeyGenはマーケ動画の量産・多言語翻訳効率・コストパフォーマンスで優れ、SynthesiaはLMS連携・セキュリティ・コンプライアンス・140+言語対応で優れています。

どちらを選ぶかは「主な用途」と「組織の規模・セキュリティ要件」で決まります。マーケ動画・製品紹介・多言語翻訳ならHeyGen、研修・コンプライアンス・法人管理ならSynthesia、という判断が現実的です。

まず無料プランで自社の代表シナリオを1本試作し、アバターの自然さ・日本語音声・制作フローを体感してから判断することを強く推奨します。

続けて読みたい記事はこちら。Askive では中小企業のAI導入判断を支援する記事を毎週公開しています。

Editorial Team

この記事の制作チーム

Askive の記事は、リサーチ → 編集 → 監修の3段階で制作されています。各担当者の役割と責任範囲を明示します。

  • 和豊
    Research

    和豊Kazutoyo

    リサーチ担当。各社の公式ドキュメント・料金体系・最新動向を一次情報ベースで収集。

  • 乃々
    Editorial

    乃々Nono

    比較記事 編集。SaaS / クラウド業界に5年。料金・機能差分を中小企業視点で整理。

  • 四月 鶉
    Supervisor

    四月 鶉Yotsuki Uzra

    Askive 編集長。中小企業のAI導入を10年以上支援。記事の最終監修と論理整合性を担当。

最終更新日: 2026-05-31データソース: 各社公式情報・料金体系(2026-05-31時点)編集ポリシー

よくある質問

HeyGenとSynthesiaの総合スコアはほぼ同じですが、中小企業はどちらを選べばよいですか?
総合スコアはHeyGen 77点・Synthesia 75点と差はわずか2点で、「何を重視するか」で評価が逆転します。マーケ動画の量産や低コストでの導入を優先するならHeyGen、研修・コンプライアンス動画の組織的管理やセキュリティ審査を優先するならSynthesiaが向いています。まず両方の無料プランで自社の代表的なシナリオの試し動画を1本作ってみるのが最短の判断方法です。
Synthesiaの方が月額が安く見えますが、実際のコストはどう考えればよいですか?
Synthesiaの最低有料プランは月$22ですが、生成できる動画は月10分のみで、3分の研修動画を3本作ると上限に達します。実用的な量産には月30分のCreatorプラン($64/月)以上が必要になり、本格的なチーム利用はEnterprise(要問合せ・価格非公開)が前提となるため、中小企業には予算の見通しが立てにくい面があります。動画を継続制作する場合、生成可能分数や量産時のコストまで含めるとHeyGenの方が費用対効果が高いケースが多いとされています。
既存の英語動画を日本語や他言語に展開したい場合、どちらのツールが適していますか?
HeyGenには「Video Translation」機能があり、既存動画のURLを入力するだけで翻訳と口元同期が自動で完了します。Synthesiaはこの機能に対応しておらず、多言語版を作る際はスクリプトから再制作が必要なため、その分の制作工数が増えます。多言語展開の制作効率という観点では、記事ではHeyGenが一歩リードしていると評価されています。
セキュリティやコンプライアンス面での審査が必要な場合、どちらのツールが有利ですか?
セキュリティ・コンプライアンス軸のスコアはSynthesiaが92点・HeyGenが78点と、Synthesiaが明確に優位です。SynthesiaはSOC2・GDPR対応に加えTrust Centerを公開しており、デフォルトでAI学習にデータを使用しない保証があるため、IT・情報システム部門のセキュリティ審査やDPA締結が必要な場面で法務稟議を通りやすい構成になっています。