Make.com 完全導入ガイド
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Make.com は、複数の SaaS をつないで業務を自動化するビジュアル型ワークフロー構築ツールです。3,000 以上のアプリと連携可能で、条件分岐・ループ・エラーハンドリングなど複雑な自動化も画面上でブロックをつないで構築できます。
Make は「作って終わり」ではなく「運用する自動化」です。credits 消費・エラー通知・権限管理・担当者分散まで含めて運用設計する必要があります。
料金は無料プランあり。有料プランは Core が月額 $9 前後から利用できます。年払い・月払い・credits 数によって金額が変わるため、導入前に 公式料金ページで最新条件を確認してください。
ただし、自社で使っている SaaS が公式連携に含まれるか、または HTTP/API 経由で接続できるかは事前確認が必要です。
1. Make.com とは
複数のSaaSをつないで業務を自動化するビジュアル型ワークフロー構築ツール。3,000以上のアプリと連携可能で、条件分岐・ループ・エラーハンドリングなど複雑な自動化も画面上でブロックをつないで構築できます。料金は無料プランあり、有料はCore月額$9前後から(credits制)。料金・credits数は契約条件により変動するため、導入前に公式料金ページをご確認ください。
- 提供元:Celonis
- カテゴリ:automation
- 料金:¥1,350〜¥5,200/月(Free 1,000 credits/月、Core $9/月前後〜、Pro・Teams上位プラン。料金・credits数は契約条件により変動)
- 無料プラン:あり
- 日本語対応:★3 / 5
2. A-SCORE 6軸評価
編集部評価:条件分岐・ループ・エラーハンドリングなど、複雑なワークフローを画面上のブロック接続で構築できる柔軟性。3,000以上のアプリ連携に加え、連携リストにないサービスもHTTP/API経由で接続可能。複雑な多段ワークフローでは、条件によってZapierより低コストになるケースがあります。
課題・注意点:Zapierに比べて初期の学習コストが高め。日本語の公式マニュアルや解説サイトが少なく、英語の動画・ドキュメントを参照する場面が多い。複雑なシナリオを組み始めると、社内に担当者を複数名置かないと属人化リスクがあります。
総合 79/100点 (Strong)
3. 向いているチーム・向いていないケース
✦ このツールが最も効果を発揮する状況
- 定期的な通知・転記・データ同期の自動化:フォーム回答の転記、Slackへの新着メール通知、SaaS間のデータ同期など、手順が明確に決まっている定型業務の自動化に最適です。
- 条件分岐・ループを含む複雑なワークフロー:「もし○○ならA、そうでなければB」といった条件分岐や、データ件数分の繰り返し処理を画面上のブロックでつないで構築できます。
- 複数SaaSを横断した業務フロー全体の自動化:CRM・メール・請求・在庫・チャットなど、複数のSaaSをまたぐ業務フローを一つのシナリオにまとめられます。
- Zapierより柔軟な構成が必要なケース:複雑な多段ワークフローでは、条件によってZapierより低コストになるケースがあります。ただし、実際の費用は実行回数・ステップ数・使用アプリ・エラー時の再実行などで変わります。
- 定期的な通知・転記・データ同期の自動化:フォーム回答の転記、Slackへの新着メール通知、SaaS間のデータ同期など、手順が明確に決まっている定型業務の自動化に最適です。
- 条件分岐・ループを含む複雑なワークフロー:「もし○○ならA、そうでなければB」といった条件分岐や、データ件数分の繰り返し処理を画面上のブロックでつないで構築できます。
- 複数SaaSを横断した業務フロー全体の自動化:CRM・メール・請求・在庫・チャットなど、複数のSaaSをまたぐ業務フローを一つのシナリオにまとめられます。
- Zapierより柔軟な構成が必要なケース:複雑な多段ワークフローでは、条件によってZapierより低コストになるケースがあります。ただし、実際の費用は実行回数・ステップ数・使用アプリ・エラー時の再実行などで変わります。
- 判断が曖昧で例外処理が多い業務:自動化は「手順が明確に決まっている定型業務」に向いています。判断基準が曖昧な顧客対応や、例外パターンが多い業務は、完全自動化が難しいです。
- 法務・財務判断そのものの自動化:与信判断、契約条件の最終確認、法的判断などは人間による確認が必須です。通知や集約は自動化できても、最終判断は自動化すべきではありません。
- 即日導入・即日効果が必要なケース:初期設計・シナリオ構築・テスト・エラー対応の設計が必要です。「今日中に動かしたい」という緊急度には向きません。
- 仕様変更が頻繁な外部APIとの連携:連携先のAPI仕様変更が多い場合、シナリオのメンテナンス工数が継続的に発生します。安定した連携先で効果を発揮します。
導入にあたっての注意点:Make は複雑な分岐・ループ・SaaS 連携を柔軟に組める強力な自動化ツールですが、「作って終わり」ではありません。credits 消費・エラー通知・権限管理・トークン更新・API 仕様変更への追随・担当者分散まで含めて運用設計する必要があります。業務影響が大きいシナリオでは、エラー時の手動復旧フローを決めてから本番化してください。料金・credits 数・連携アプリは変更される可能性があるため、導入時点の公式情報を確認してください。
4. 導入ステップ
✦ 中小企業での導入ポイント
インストールや初期設定だけで「導入完了」ではありません。業務への組み込み → 社内定着 → 効果測定まで一貫して進めることが、Make.com を中小企業で本当に活かす鍵です。以下のステップで進めてください。
- 自動化したい業務を1つ選ぶ:まずは「毎週やっている」「手順が明確」「例外が少ない」業務を1つ選びます。フォーム回答のスプレッドシート転記、Slack通知、定期レポートの集約など、シンプルで影響範囲が小さいものから始めるのが安全です。
- 利用するSaaSの公式連携を確認する:Make.comは3,000以上のアプリと連携可能ですが、自社で使っているSaaSが公式連携に含まれるか、またはHTTP/API経由で接続できるかを事前に確認してください。公式連携がある場合は認証設定だけで接続できます。
- 無料プランで最初の1本を作る:公式連携が用意されている主要SaaS同士の単純な通知・記録シナリオであれば、初回でも60〜90分程度で作成を目指せます。無料プランには月間1,000 credits(目安)が付与されます(credits数はプラン改定で変わる可能性があるため、公式料金ページで確認してください)。
- エラー通知と手動復旧フローを決める:シナリオが失敗した場合の通知先(Slack・メール等)を設定し、手動で復旧する手順を決めておきます。特に、顧客対応・請求・在庫・受発注など業務影響が大きいシナリオでは、エラー時の通知先・再実行手順・停止時の手動代替フローを本番化前に決めておく必要があります。
- 担当者を2名以上置き、ドキュメントを整備する:シナリオの設計意図・接続アカウント・APIキー・エラー対応手順をドキュメント化し、担当者を2名以上置くことで属人化リスクを減らします。Make は「作って終わり」ではなく、権限管理・トークン更新・API仕様変更への追随を含む運用が必要です。
- 有料プランへの移行を判断する:無料credits を使い切った後、月間の実行回数と消費credits を見てCore / Pro / Teams プランを選びます。分岐・ループ・複数ステップを含むシナリオでは1回の実行で複数creditsを消費するため、代表的なシナリオで月間消費量を試算してからプランを決めてください。
5. ROI試算(参考値)
✦ ROI判断のポイント
以下は中小企業(5〜50名規模)での典型的な効果試算です。実数値は業務内容・利用頻度によって変動します。導入後3か月を目安に定量計測し、継続か撤退かを判断してください。
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 月額料金 | Core $9/月前後〜(credits制・契約条件により変動) |
| Makeで短縮しやすい工程 | 定型通知、SaaS間転記、データ同期、定期レポート集約、フォーム回答処理 |
| 別途発生する工数 | 初期設計、シナリオ構築、テスト、エラー対応、API仕様変更追随、担当者教育、ドキュメント整備 |
| シナリオ | 1人あたり週削減 | 5名月換算 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 控えめ | 月5〜10時間 | 初期構築5〜10時間 | 小規模な通知・転記自動化。定型作業の置き換えが中心 |
| 標準 | 月15〜30時間 | 初期構築10〜20時間 | 複数SaaS連携・定型処理。条件分岐・ループを活用 |
| 積極活用 | 月40〜80時間 | 初期構築20時間以上 | 部門横断の本格自動化。エラー管理・監視体制の整備が前提 |
※ 以下は定型業務を継続的に自動化できる場合の試算例です。初期構築工数、メンテナンス工数、エラー対応、API仕様変更への対応は別途発生するため、初月からROIが最大化するわけではありません。
6. よくある失敗パターン
⚠ 失敗を避けるための事前確認
以下のパターンは実際の現場で頻出します。導入前のチェックリスト(後述)とあわせて確認することで、大半のリスクは回避できます。
- エラー通知を設定せずに本番運用する:シナリオが失敗しても気づかず、業務が止まるケースがあります。本番化前に、エラー時のSlack/メール通知、再実行手順、手動で復旧する代替フローを必ず設定してください。特に顧客対応・請求・在庫など業務影響が大きいシナリオでは必須です。
- 担当者1名に属人化させる:シナリオの設計意図・接続アカウント・APIキーを1人しか知らない状態は危険です。担当者の異動・退職でシナリオが停止するリスクがあります。担当者を2名以上置き、ドキュメントを整備してください。
- credits消費を見積もらずに有料プランを選ぶ:Make はシナリオ実行時の各処理に応じて credits を消費します。単純なシナリオは少ない credits で済みますが、分岐・ループ・複数ステップを含むシナリオでは 1 回の実行で複数 credits を消費します。代表的なシナリオで月間消費量を試算してからプランを決めてください。
- 複雑な処理を最初から作ろうとする:最初から10ステップ以上の複雑なシナリオを作ると、テスト・デバッグに時間がかかります。まずは2〜3ステップのシンプルなシナリオで成功体験を積み、徐々に分岐・ループ・エラーハンドリングを追加していくのが効率的です。
7. よくある質問(FAQ)
- Zapierとどう違いますか?
- Makeは条件分岐・ループ・エラーハンドリングなど複雑なワークフローをビジュアルに構築できる柔軟性が強みです。複雑な多段ワークフローでは、条件によってZapierより低コストになるケースがあります。一方、単純な通知・転記だけなら、Zapierの方が初期設定が簡単な場合もあります。自動化したい業務の複雑度で選ぶのが現実的です。
- 非エンジニアでも使えますか?
- 単純な通知・転記・定期実行であれば非エンジニアでも扱えます。一方で、JSON処理、API認証、ループ、エラーハンドリング、複数条件分岐を含むシナリオでは、技術理解のある担当者がいた方が安全です。Makeはノーコードのビジュアルワークフロー構築を売りにしていますが、扱う業務の複雑度によって必要なスキルが変わります。
- creditsとは何ですか?
- Makeはシナリオ実行時の各処理に応じてcreditsを消費する料金体系です。単純なシナリオは少ないcreditsで済みますが、分岐・ループ・複数ステップを含むシナリオでは1回の実行で複数creditsを消費します。※ 旧来の説明ではoperations / opsと呼ばれることもありますが、現在の料金ページではcredits表記が中心です。
- 請求書PDFの処理を自動化できますか?
- 請求書PDFの受信通知・保存・OCRツールへの連携・抽出結果のスプレッドシート記録、といった流れは構築可能です。ただし、PDF読み取りにはOCRやAI抽出サービスとの連携が必要で、Makeのブロックをつなぐだけで完結するわけではありません。例外処理(読み取りエラー、書式違い等)の設計も必要です。
- セキュリティは大丈夫ですか?
- MakeはSOC 2 Type IIやGDPR対応を打ち出しています。ただし、自社のセキュリティ基準を満たすかはプラン・契約条件を含めて確認してください。顧客情報・請求情報・個人情報を扱うシナリオでは、接続アカウントの権限、データ保持、ログ、SSO、監査要件の確認が必要です。
- 料金はいくらですか?
- 無料プランあり(月間1,000 credits目安)。有料プランはCoreが月額$9前後から利用できます。年払い・月払い・credits数によって金額が変わるため、公式料金ページで最新条件を確認してください。
8. 導入前チェックリスト
- 自動化したい業務は毎週または毎日発生しているか
- 手順が明確に決まっているか(例外処理が多すぎないか)
- 利用するSaaSにMake公式連携があるか(またはAPI経由で接続できるか)
- API連携が必要な場合、認証方式を確認したか
- 処理失敗時の通知先(Slack・メール等)を決めたか
- 手動で復旧する手順を決めたか
- シナリオの管理者を2名以上置けるか
- 個人情報や顧客情報を扱う場合、社内ルール上問題ないか
- 月間credits消費量を代表シナリオで試算したか
- 接続アカウントの権限範囲を確認したか
9. 代替案
単純な通知・転記だけなら Zapier の方が初期設定が簡単な場合もあります。複雑な分岐・ループ・API連携を組むなら Make。オープンソースで自社サーバー運用したいなら n8n。自動化したい業務の複雑度とセキュリティ要件で選んでください。 比較は比較ウィジェットでも確認できます。
複数のSaaSをつないで業務を自動化するビジュアル型ワークフロー構築ツール。3,000以上のアプリと連携可能で、条件分岐・ループ・エラーハンドリングなど複雑な自動化も画面上でブロックをつないで構築できます。料金は無料プランあり、有料はCore月額$9前後から(credits制)。料金・credits数は契約条件により変動するため、導入前に公式料金ページをご確認ください。
導入をさらに深く検討したい方は、こちらの選択肢があります。
この記事の制作チーム
Askive の記事は、リサーチ → 編集 → 監修の3段階で制作されています。各担当者の役割と責任範囲を明示します。
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Research和豊Kazutoyo
リサーチ担当。各社の公式ドキュメント・料金体系・最新動向を一次情報ベースで収集。
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Research鈴Rin
リサーチ補助・ファクトチェック。価格表・スペック表・引用情報の整合性を確認。
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Editorial六郎Rokuro
ガイド記事 編集。元情シス・社内SE。導入手順とセキュリティ確認を中心に執筆。
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Supervisor四月 鶉Yotsuki Uzra
Askive 編集長。中小企業のAI導入を10年以上支援。記事の最終監修と論理整合性を担当。