第3回|「スマホで見れない問題」はこれで終わり ── 同期の正解と地雷
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第3回|「スマホで見れない問題」はこれで終わり ── 同期の正解と地雷

「PCで書いたメモが、外出先のスマホで見れない。」

同期の3つの選択肢:比較表

方法 料金 安定性 向いている人
Obsidian Sync(公式) $4/月(年払い)/ $5/月(月払い) ◎ 最高 確実性を最優先したい人
iCloud 無料(既存容量内) △ タイムラグあり Mac+iPhone のみの人
Dropbox 無料枠2GB △ 他データの影響あり Windows + Android の人
OneDrive 無料枠5GB △ 設定が複雑になりやすい Windows + Android(要注意)

⚠️ 動画情報の誤りに注意 一部の解説動画では「年4ドル」と紹介されていますが、正しくは月4ドル(年払い時)です。 公式サイト(obsidian.md/pricing)で最新料金を必ず確認してください。


選択肢①:Obsidian Sync(公式)── 唯一の「安心」

料金と内容

  • 年払い:$4/月(年間$48)
  • 月払い:$5/月
  • 学生・教職員・非営利組織:40%オフ
  • 返金保証:7日間

なぜObsidian Syncが最強なのか

① セキュリティが最高水準 AES-256 エンドツーエンド暗号化を採用。Obsidianのスタッフも、あなたのノートの中身を読めません。金融・医療・法律分野のデータにも安心して使えます。

② 1年分のバージョン履歴 誤って削除したノートを最大1年前まで復元できます。「昨日の段階のメモに戻したい」という場面で絶大な安心感があります。

③ 選択同期(端末別設定) 画像・音声・動画・PDFを同期するかを端末ごとに設定可能。スマホの容量が少ない場合、テキストのみ同期という運用もできます。

④ チームでの共有Vault Obsidian Syncを使うと、複数人で同じVaultを共同編集できます。チームのナレッジベースとして活用できます。

設定手順

  1. obsidian.md でアカウント作成(無料・メールのみ)
  2. Obsidian内で 設定 → Sync → 「接続」
  3. 「New remote vault」(新しいリモートVault)を作成
  4. 暗号化パスワードを設定(必須・忘れると復号不可)
  5. 他の端末でも同じアカウントでログインして同じVaultに接続

💡 コストを最小化したいなら どうしてもコストを避けたい場合は、Dropbox/iCloudの無料プランが選択肢です。ただし後述の注意点を必ず確認してください。


選択肢②:iCloud ── Mac + iPhone ユーザー向け

利用条件

  • Mac(メインPC)+ iPhone/iPad のみで使う場合に有効
  • WindowsやAndroidは対象外

設定手順(Mac版)

  1. Mac版Obsidianでの新規Vault作成時に、「iCloud Drive」内を保存先として選択 - Finder → iCloud Drive → 任意のフォルダ内
  2. iPhone/iPadのApp StoreからObsidianをインストール
  3. iPhoneのObsidianを開き、「iCloud Drive内のVaultを開く」を選択

iCloudの注意点(地雷ポイント)

⚠️ タイムラグがある iCloudの同期は即時ではありません。書いてからスマホで表示されるまで、数分〜数十分かかる場合があります。

⚠️ .obsidianフォルダの同期が不安定 設定ファイルを含む.obsidianフォルダの同期が、まれに不安定になります。プラグインの設定が「消えた」と感じるケースがこれです。

⚠️ 上書き事故に注意 同期タイムラグ中に複数端末で同じノートを編集すると、どちらかの変更が消えることがあります。

必須対策: iPhone設定 → Apple ID → iCloud → iCloud Drive → 「ダウンロード済みのコンテンツを保持」を ON にする


選択肢③:Dropbox ── Windows + Android ユーザー向け

なぜDropboxなのか

MacにはiCloudがあるのでDropboxは不要なことが多いですが、Windows + Android の組み合わせではDropboxが現実的な選択肢です。

無料プラン:2GB(テキストメインのObsidianには基本的に十分)

設定手順

  1. Dropboxをインストール・ログイン(無料アカウント)
  2. PC版Dropboxフォルダ内に新しいVaultを作成 - または既存VaultをDropboxフォルダ内に移動(コピー+旧Vault削除)
  3. スマホ版のObsidianをインストール
  4. スマホのDropboxアプリでVaultフォルダを「オフラインで使用可能」に設定
  5. スマホ版Obsidianで「既存のVaultを開く」→ Dropboxフォルダ内のVaultを選択

⚠️ OneDriveとの組み合わせは要注意 WindowsのドキュメントフォルダがOneDriveに自動同期されている場合、Obsidian Vaultが意図せずOneDriveにも同期されます。 Dropboxフォルダ内にVaultを作ることで、OneDriveの干渉を避けられます。


同期方法の選び方フローチャート

使う端末はPC一台だけ?
├── YES → 同期不要。次の記事(#04 初期設定)へ
└── NO ↓

Mac + iPhone/iPad のみ?
├── YES → iCloud(無料・手軽)※タイムラグあり
└── NO ↓

確実性・安定性を最優先したい?
├── YES → Obsidian Sync($4/月)※最も安心
└── NO ↓

Windows / Android を使う?
└── YES → Dropbox無料プラン(2GBまで)

同期後に必ずやること:スマホ版Obsidianの設定

同期設定が完了したら、スマホ版でこれを確認・設定してください。

① コミュニティプラグインをONにする

PC版でインストールしたプラグインが、スマホでは無効になっていることがあります。

設定 → コミュニティプラグイン → 各プラグインをONに

② フォントサイズの調整

設定 → 外観 → フォントサイズ でスマホに合わせて調整(16〜18pxが読みやすい)

③ スワイプジェスチャーを覚える

  • 左スワイプ → 左サイドバー(ファイルツリー)が開く
  • 右スワイプ → 右サイドバー(バックリンクパネル)が開く

④ キーボードの上にObsidianツールバーを表示する

スマホ版は入力時に画面上部にツールバーが表示されます。`トラブル 原因 解決策
スマホでノートが表示されない 同期待ち・同期エラー アプリを再起動、ネット接続を確認
プラグイン設定が消えた .obsidianフォルダの同期ミス PC版で設定し直し、iCloudなら同期完了を待つ
同じノートが二重になった 複数端末での同時編集 片方を削除、内容をマージ
画像が表示されない 添付ファイルの同期漏れ 同期設定で添付ファイルをONにする

まとめ:最適な同期方法

  • 確実性を優先Obsidian Sync($4/月・AES-256暗号化・1年分バージョン履歴)
  • 無料でMac + iPhoneiCloud(タイムラグあり・上書き事故注意)
  • 無料でWindows + AndroidDropbox無料プラン(2GBまで)

同期環境が整ったら、「後から絶対後悔する設定ミス」を防ぐ初期設定へ進みましょう。


次のステップ

→ [[04_最初の5分が運命を分ける ── 後悔しないObsidian初期設定


シリーズ一覧|Obsidianを爆速で自分のものにする方法(全10回)

タイトル テーマ
#01 第1回|なぜ今Obsidianなのか ― AI時代の「第二の脳」 なぜObsidianなのか
#02 第2回|たった3分。Obsidianを入れて「最初の1枚」を書くまで インストール・最初の一歩
#03 今読んでいる記事 同期・マルチデバイス
#04 第4回|最初の5分が運命を分ける ── 後悔しないObsidian初期設定 初期設定
#05 第5回|キーボードだけで爆速メモ ── 画面の見方とショートカット入門 UI・ショートカット
#06 第6回|メモを「つなぐ」と脳が拡張する ── リンク術とグラフビュー リンク・グラフビュー
#07 第7回|二度とメモを見失わない ── Obsidian「探す」技術 検索術
#08 第8回|フォルダを作るほど挫折する ── Obsidian「整理しない」整理術 整理・フォルダ設計
#09 第9回|3日坊主は意志のせいじゃない ── メモが続く「仕組み」のつくり方 習慣化・継続
#10 第10回|AIがあなたの全メモを踏まえて考える ── Obsidian×AI連携【2026最新】 AI連携・CLI・skills